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帝王切開後の転帰、執刀医の性別で差なし

2023年2月16日  JAMA Surgery

帝王切開と執刀する外科医の性別と帝王切開後の母体罹病率およびPPHリスクの関連を前向きコホート研究で検討。トラネキサム酸と子宮収縮薬の予防的投与による分娩後出血(PPH)予防効果を検証した無作為化プラセボ対照試験(TRAAP2)に参加した妊娠34週以降に帝王切開を施行した女性4244例を対象とした。 その結果、帝王切開の22.2%が男性医師、77.8%が女性医師が執刀したものだった。産科主治医の割合は男性医師が47.5%、女性医師が21.2%だった。母体罹病率は男性医師群が14.2%、女性医師群が16.3%と医師の性別による差は見られなかった(調整後リスク比0.92、95%CI 0.77-1.13)。母体罹病リスクに対する医師の性別および経験値の統計的有意な相互作用は認められなかった。PPHリスクも、医師の性別による差は見られなかった(同0.98、0.85-1.13)。...