コロナの新規変異株、中国からは出現の根拠認めず

中国・北京の過去3年間にわたる新型コロナウイルス（SARS-CoV-2）変異株の特徴を解析し、新規変異株の懸念を検討。この試験で得た2994のSARS-CoV-2完全ゲノム配列のうち、高品質の2881の配列を用いた。2022年11月14日から12月20日までに北京の症例350例と輸入症例63例から得た新たな413の塩基配列と比較した。 その結果、ゲノムはいずれも既存のPango系統123株に属し、優勢変異株や新規系統株はなかった。ただし現在、北京ではBA.5.2とBF.7が優勢で、11月14日以降、現地症例の9割を占めている（症例350例のうち315例）。北京のBA.5.2株とBF.7株の有効母集団は、2022年11月14日以降増加している。...