上咽頭がんRT、MRLN除外照射が非劣性

中国で、新たに非角化型上咽頭がんの診断を受けた上咽頭がん成人患者568例（遠隔転移、MRLN病変なし）を対象に、内側咽頭後リンパ節（MRLN）領域を除外した放射線療法と標準的な放射線療法の効果を非盲検非劣性多施設共同無作為化第III相試験で比較。患者をMRLN除外照射群と標準照射群（内側および外側咽頭後リンパ節）に割り付けた。3年局所無再発生存率を評価項目とし、絶対差（MRLN除外照射－標準照射）の片側97.5％CIの下限が－8％を上回れば非劣性を満たすこととした。 追跡期間中央値は42ヵ月だった。intention-to-treat解析で、MRLN除外照射群の3年無局所再発生存率は標準照射群に対し非劣性で（95.3％ vs. 95.5％、層別化ハザード比1.04、95％CI 0.51-2.12、P＝0.95）、差は－0.2％だった（片側97.5％CI －3.6-∞、非劣性のP＜0.001）。安全性解析対象集団（564例）で、MRLN除外照射群の方がグレード1以上の急性嚥下障害（25.5％ vs. 35.1％、P＝0.01）および遅発性嚥下障害（24.0％ vs. 34.3％、P＝0....