1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 精神病患者の睡眠障害有病率50%、早期でも慢性でも

精神病患者の睡眠障害有病率50%、早期でも慢性でも

2023年2月18日  JAMA Psychiatry

精神病の各段階に見られる睡眠障害有病率を症例対照研究計59件[患者計6710例(有病者5135例)、対照977例]の系統的レビューとメタ解析で特定。精神病の段階を精神病の臨床的高リスク状態(CHR-P)、早期精神病(EP)、慢性精神病(CP)に分けて検討した。 その結果、統合症例の睡眠障害有病率は50%で、各段階でほぼ同じだった。統合症例の方が対照より睡眠の質が不良だった(標準化平均差1.00)。睡眠構造の変化として、入眠潜時延長(標準化平均差:統合症例0.96、EP 0.72、CP 1.36)、中途覚醒増加(同:0.5、EP 0.62、CP 0.51)、覚醒回数増加(標準化平均差:統合症例0.45、CP 0.81)、睡眠ステージ1超(同:統合0.23、EP 0.34)、睡眠効率低下(標準化平均差:統合症例-0.75、EP-0.90、CP-0.73)、REM(急速眼球運動)密度低下(標準化平均差:統合症例0.37、CP 0.4)が認められた。CPはCHR-Pに比べて覚醒の頻度が高く(z=2.24、P=0.02)、EPに比べて睡眠紡錘波の持続時間が短かった(z=-3.91、P<0.001...