背部錯感覚症の痒みにdifelikefalinが有効

背部錯感覚症（上背部の掻痒を特徴とする神経障害性疾患）に起因する中等度ないし重度の掻痒がある患者126例を対象に、選択的κオピオイド受容体作動薬difelikefalinの有効性を第II相二重盲検プラセボ対照試験で検討（KOMFORT試験）。患者をdifelikefalin群（2mg、1日2回）とプラセボ群に割り付けて8週間経口投与した。主要評価項目は、最悪の痒みの順序評価尺度（Worst Itch Numeric Rating Scale：WI-NRS）週平均スコアの8週後までの変化量とした。 試験開始時の平均WI-NRSスコアは各群7.6（重度の掻痒）だった。8週後のWI-NRS週平均スコアの変化量は、difelikefalin群が－4.0ポイント、プラセボ群が－2.4ポイントだった（変化の差－1.6ポイント、95％CI－2.6-－0.6、P＝0.001）。difelikefalin群は、頭痛、めまい、便秘および尿量増加の発現頻度がプラセボ群よりも高かった。...