自閉症スペクトラム症患者は心代謝疾患リスク高い

自閉症スペクトラム症と心代謝疾患の関連を系統的レビューとメタ解析で検討。自閉症の小児または成人患者27万6173例と自閉症でない参加者773万3306例（平均年齢31.2歳、統合した女性の割合47％）で心代謝疾患（糖尿病、高血圧症、脂質異常症、アテローム性大血管疾患）の危険因子を検討した試験34件を組み入れた。 その結果、自閉症があると、糖尿病全体（相対リスク1.57、95％CI 1.23-2.01、20件）、1型糖尿病（同1.64、1.06-2.54、6件）および2型糖尿病（同2.47、1.30-4.70、3件）の発症リスクが高かった。このほか、脂質異常症（同1.69、1.20-2.40、7件）および心疾患（同1.46、1.42-1.50、3件）のリスクも高かった。高血圧症（同1.22、0.98-1.52、12件）および脳卒中（同1.19、0.63-2.24、4件）のリスク上昇との有意な関連は認められなかった。自閉症の小児は、糖尿病および高血圧症発症リスクとの関連が成人患者より強かった。...