小細胞肺がんでDLL3標的BiTE抗体tarlatamabの安全性確認
2023年2月19日
Journal of Clinical Oncology
再発または難治性の小細胞肺がん(SCLC)患者計107例(前治療歴数中央値2)を対象に、デルタ様リガンド3(DLL3)を標的とする二重特異性T細胞誘導(BiTE)抗体tarlatamab(AMG 757)の安全性を非盲検第I相試験で検討。用量探索コホート(0.003-100mg、73例)および拡大コホート(100mg、34例)を分析対象とした。 その結果、治療関連有害事象(TRAE)の発生率は、全グレードが90.7%、グレード3以上が30.8%で、1例(1%)にグレード5の肺炎が認められた。最も頻度の高かったTRAEはサイトカイン放出症候群(52%)で、1例(1%)はグレード3だった。最大耐用量は未到達だった。客観的奏効率は23.4%(完全奏効2例、部分奏効23例)、奏効期間中央値は12.3カ月、疾患制御率は51.4%、無増悪生存期間中央値は3.7カ月、総生存期間中央値は13.2カ月だった。...
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