研修医の自立性に術後リスクとの関連認めず

2005-21年のVeterans Affairs Surgical Quality Improvement Programデータベースを使用して、研修医の自立性と一般外科手術の短期成績との関連を検討。一般外科手術（虫垂切除術、胆嚢摘出術、結腸部分切除術、鼠径ヘルニア、小腸切除）を受けた患者10万9707例を解析対象とした。指導医が手術に入ったか（AS）入らなかったか（ANS）により研修医の自立性を評価した。 その結果、手術の種類、年齢、BMI、機能状態、併存疾患、米国麻酔科学会分類、創分類、症例の優先度、入院状況、施設の種類および年で調整した多変量ロジスティック回帰で、合併症の関連因子は高齢（調整オッズ比1.19、95％CI 1.16-1.22）、緊急症例の優先度（同1.41、1.33-1.50）および研修医の自立性（同1.12、1.03-1.22）だった。ASとANSの手術例を傾向スコアマッチング法で調整した解析で、合併症発生率（7％ vs. 7％）および死亡（1％ vs. 1％）に指導医の関与による差は認められなかった。...