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30歳以下のB細胞性ALLの生存率、人種/民族により差

2023年2月21日  専門誌ピックアップ

Children's Oncology Groupが実施した試験8件の2次解析を実施し、急性リンパ性白血病(ALL)の生存率に人種や民族により差があるかを検討。試験に登録した0-30歳のALL患者2万4979例のうち人種/民族データが得られた2万1152例を解析対象とした。 その結果、5年無事象生存率(EFS)は、非ヒスパニック系白人の87.4%に対し、ヒスパニック系は82.8%(ハザード比1.37、95%CI 1.26-1.49、P<0.0001)、非ヒスパニック系黒人は81.8%(同1.45、1.28-1.65、P<0.0001)だった。非ヒスパニック系アジア人の5年EFSは88.1%、非ヒスパニック系その他は82.8%だった。ヒスパニック系のEFSの低さは、疾患予後因子および保険加入状況で大幅に緩和された[ハザード比1.37(1.26-1.49、P<0.0001)から1.11(1.00-1.22、P=0.045)へ低下]。5年総生存率(OS)は非ヒスパニック系のアジア人が93.6%、白人が93.3%、黒人が89.7%、その他が88.9%、ヒスパニック系が89.9%だった。生存率の...