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思春期の睡眠不足や睡眠の質不良で後の多発性硬化症リスク上昇

2023年2月21日  専門誌ピックアップ

スウェーデンの多発性硬化症(MS)患者2075例、対照者3164例を対象に、睡眠時間、概日リズムの乱れおよび睡眠の質がMSリスクに及ぼす影響を住民対象症例対照研究で検討した。 ロジスティック回帰モデルでの解析の結果、思春期の睡眠時間が1晩当たり7時間未満だと1晩当たり7-9時間に比べてMS発症リスクが上昇した(オッズ比1.4、95%CI 1.1-1.7)。思春期の主観的な睡眠の質が低くてものちのMS発症リスクが上昇したが(同1.5、1.3-1.9)、概日リズムの位相変化によるリスクへの有意な影響は見られなかった。睡眠不足と概日リズムの非同期性をもたらすシフト勤務者を除外した解析でも結果はほぼ同じだった。...