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研修医執刀のヘルニア修復、再手術リスクは専門医と有意差なし

2023年2月22日  JAMA Surgery

指導医監督下の研修医による待機的ヘルニア修復術の再発に対する再手術リスクを専門医による手術と比較。2016-2年のデンマーク全国登録に記載の専門医および研修医計868人が施行したヘルニア修復術(鼠径部3万1683件、腹壁7777件)を解析対象とした。修復術はリヒテンシュタイン法による鼠径部、腹腔鏡下経腹的腹膜前修復(TAPP)法による鼠径部、開腹による腹壁および腹腔鏡下腹壁の4群に分類した。 その結果、専門医と研修医が施行した再手術の調整後リスクに有意差はなかった。ハザード比は、リヒテンシュタイン法鼠径部が1.26(95%CI 0.99-1.59)、TAPP法鼠径部が1.01(同0.73-1.40)、開腹腹壁が0.89(同0.61-1.29)、腹腔鏡下腹壁が2.96(同0.99-8.84)だった。リヒテンシュタイン法による鼠径ヘルニア修復術の未調整累積再手術率では、研修医の方が専門医よりわずかに高かった(4.8% vs. 4.2%、P=0.048)。...