広範囲脳梗塞、血管内治療で機能転帰良好

中国で、前方循環の急性脳主幹動脈閉塞患者456例を対象に、血管内治療の効果を多施設共同前向き非盲検無作為化試験で検討（ANGEL-ASPECT）。Alberta Stroke Program Early Computed Tomography Scoreが3-5点（0-10点、低値ほど梗塞が大きい）または梗塞コア体積（infarct-core volume）が70-100mLの患者を最終未発症確認後24時間以内に内科的治療と血管内治療の併用群と内科的治療単独群に割り付けた。主要評価項目は、90日後の修正Rankin尺度のスコアとした。 各群で約28％に血栓溶解薬の静脈内投与を実施した。2回目の中間解析後、血管内治療の有効性が認められたため、試験は早期に中止された。90日時点で、血管内治療群の方が内科的治療単独群よりも修正Rankin尺度の良好な転帰への分布の移動が多かった（一般化オッズ比1.37、95％CI 1.11-1.69、P＝0.004）。血管内治療群の6.1％および内科的治療単独群の2.7％に症候性頭蓋内出血が発生した。...