RSVワクチン単回投与で高齢者の下気道疾患予防

AS01EアジュバントRSウイルス（RSV）融合前Fタンパクを用いたワクチン候補（RSVPreF3 OA）単回接種の有効性と安全性を国際共同プラセボ対照第III相試験で検討。60歳以上の成人2万4966例を対象とし、RSV流行期前にRSVPreF3 OAワクチンまたはプラセボを単回接種した。RSVに起因する重症下気道疾患およびRSVに起因する急性呼吸器感染症に対するワクチン有効率を評価した。 その結果、中央値6.7カ月間の追跡期間中、RT-PCR検査で確認したRSVに起因する下気道疾患に対するワクチンの有効率は82.6％だった。ワクチンの有効率は、RSVに起因する重症下気道疾患（臨床徴候に基づく評価または治験責任医師による評価）に対して94.1％、RSVに起因する急性呼吸器感染症に対して71.7％だった。RSVサブタイプ別のワクチンの有効率は同等だった（RSV関連下気道疾患：A型84.6％とB型80.9％、RSV関連急性呼吸器感染症：71.9％と70.6％）。...