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妊娠中ワクチン接種で乳児のコロナ感染予防

2023年2月23日  British Medical Journal

カナダ・オンタリオ州で、妊娠中の母親の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)mRNAワクチン接種による出生児の新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)感染および入院に対する有効性を検査陰性症例対照研究で検討。2021年5月7日から2022年3月31日までに出生した月齢6カ月未満の乳児8809例を対象とした(デルタ株の症例99例と対照4365例、オミクロン株の症例1501例と対照4847例)。 その結果、妊娠中の母親が2回接種した場合の乳児でのワクチン有効性は、デルタ株感染に対して95%、デルタ株感染による入院に対して97%、オミクロン株感染に対して45%、オミクロン株感染による入院に対して53%だった。3回接種のワクチン有効性は、オミクロン株感染に対して73%、オミクロン株感染による入院に対して80%だった。 乳児のオミクロン株感染に対する2回接種のワクチン有効性は、妊娠第三期に2回目を接種した場合に53%と最も高かった(妊娠第一期47%、妊娠第二期37%)。乳児のオミクロン株感染に対する2回接種のワクチン有効性は、生後8週までは57%だったが、生後16週以降は40%に低下した...