RSウイルスのpreFタンパクワクチン、高齢者で免疫原性確認

融合前F（preF）タンパクをコードするアデノウイルス血清型26 RSVベクター（Ad26.RSV.preF）とRSV preFタンパクを組み合わせたAd26.RSV.preF-RSV preFタンパクワクチンの有効性、免疫原性、安全性を無作為化二重盲検プラセボ対照第IIb相概念実証試験で検討。65歳以上の成人5782例を無作為化によりワクチンとプラセボに1対1の割合で割り付けた。主要評価項目はRSウイルス（RSV）介在性下気道疾患の初回発症とした（定義1：3つ以上の下気道感染症症状；定義2：2つ以上の下気道感染症症状；定義3：2つ以上の下気道感染症状、または1つ以上の下気道感染症状かつ1つ以上の全身症状）。 その結果、ワクチン有効率は、定義1に対して80.0％、定義2に対して75.0％、定義3に対して69.8％だった。ワクチン接種後、RSV A2の中和抗体力価は試験開始時から15日時点までに12.1倍に上昇した。有害事象発現割合はワクチン群の方がプラセボ群より高かった（局所：ワクチン群37.9％ vs. プラセボ群8.4％、全身：41.4％ vs. 16.4％）。有害事象の大部分は軽...