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再発/転移上咽頭がんに抗PD-1抗体+VEGFR-2iが有望

2023年2月25日  Journal of Clinical Oncology

1次全身療法の効果がなく免疫チェックポイント阻害薬による治療歴がない再発または転移性上咽頭がん(NPC)患者58例を対象に、PD-1免疫チェックポイント阻害薬camrelizumab+血管内皮増殖因子受容体-2阻害薬apatinib併用療法の抗腫瘍活性および安全性を単群第II相試験で検討。追跡期間中央値は12.4カ月だった。 その結果、客観的奏効率は65.5%、疾患制御率は86.2%、奏効期間中央値は未到達、無増悪生存期間中央値は10.4カ月だった。グレード3以上の治療関連有害事象(TRAE)発生率は58.6%で、高血圧(19.0%)、鼻咽頭壊死(nasopharyngeal necrosis、15.5%)、頭痛(12.1%)、AST上昇(10.3%)、クレアチンホスホキナーゼ上昇(10.3%)の頻度が高かった。TRAEによる増悪前のapatinib中止患者16例に最も多く見られた合併症は鼻咽頭壊死(56.3%)で、鼻咽頭病変再発(オッズ比5.94、95%CI 1.45-24.24)、再照射(同5.33、1.15-24.79)に鼻咽頭壊死との有意な正の相関が示された。...