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腎機能低下進行でCKD患者の低血糖リスク増加

2023年2月26日  専門誌ピックアップ

ステージG3-G5の慢性腎臓病(CKD)患者およびCKDがない2型糖尿病(DM)患者を対象に、間欠スキャン式持続血糖測定器(CGM)で評価した低血糖の発生率および危険因子を横断研究で検討。CKD+DM併発患者148例、DMのないCKD患者115例、CKDのないDM患者103例を解析対象とした。 7日間の測定の結果、54mg/dL未満の低血糖発生率はCKD+DM群が41%、CKD群が48%、DM群が14%だったが、CGM中に低血糖症状を報告した患者はわずか2例だった。血糖値70mg/dL未満の曲線上面積の群間差は、CKDステージG4-G5群と比較した血液透析施行群が-0.25分・mg/dL/時間(P<0.001)、G3群と比較したCKDステージG4-G5群が-0.08分・mg/dL/時間(P=0.15)、DM群と比較したCKDステージG3群-0.14分・mg/dL/時間(P=0.01)だった。糖尿病の有無および昼間または夜間のサブグループ解析で、7日後の血糖値70mg/dL未満の曲線上面積および54mg/dL未満の滞在時間は腎機能の低下に伴い増加した。...