脳梗塞、アルガトロバン併用で転帰改善せず

中国で、急性虚血性脳卒中（AIS）患者817例（年齢中央値65歳、女性29.1％、NIH脳卒中尺度スコア中央値9点）を対象に、アルガトロバンとアルテプラーゼ（rt-PA）の併用の有効性を多施設共同非盲検評価項目盲検無作為化臨床試験で検討（ARAIS試験）。患者を発症後4.5時間以内にアルガトロバン＋アルテプラーゼ群）とrt-PA単独に割り付けた。主要評価項目は良好な機能的転帰とし、90日時点の修正Rankin尺度スコア0-1と定義した。 90日時点で、併用群の63.8％とrt-PA単独群64.9％に良好な機能的転帰が得られた（リスク差－1.0％、95％CI －8.1-－6.1％、リスク比0.98、95％CI 0.88-1.10、P＝0.78）。症候性頭蓋内出血、実質血腫2型および全身大出血の参加者の割合は、併用群がそれぞれ2.1％、2.3％、0.3％、rt-PA単独群が1.8％、2.5％、0.5％だった。...