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主膵管拡張があるIPMNは膵臓がんリスク高い

2023年2月27日  専門誌ピックアップ

主膵管拡張が5mm以上の患者282例を含む膵管内乳頭粘液性腫瘍(IPMN)2829例を対象に、短期(6カ月以下)および長期の膵臓がん発症リスクを検討した。 その結果、282例の短期転帰分析で、72例(26%)が膵臓がんの診断を受けた。168例の長期追跡で、24例(14%)が膵臓がんの診断を受け、うち18例はIPMN由来がん、6例は膵管腺がんを併発していた。2年累積膵臓がん診断率は、主膵管拡張が5-9.9mm群が8.1%、10mm以上群が16.0%、5年では10.0%、33.3%だった。潜在的交絡因子で調整した多変量解析で、主膵管拡張が5mm未満群に対する部分分布ハザード比は5-9.9mm群が2.78(95%CI 1.57-4.90)、10mm以上群が7.00(同2.58-19.0)だった。...