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妊娠中ワクチン接種で出生児の百日咳発生率低下

2023年2月28日  JAMA Pediatrics

米国で、妊娠中の母体の破傷風トキソイド、弱毒化ジフテリアトキソイド、無細胞百日咳(Tdap)ワクチン接種と乳児期の百日咳発生率との関連を生態学的研究で検討。National Notifiable Diseases Surveillance System(NNDSS)のデータを用いて、Tdap導入前(2000-10年)および導入後(2012-19年)の生後2カ月未満(母体へのワクチン接種群)と6-12カ月未満(対照群)での百日咳発生率を比較した。 その結果、2000-19年の百日咳報告数は、1歳未満が5万7460例、2カ月未満が1万9322例(33.6%)だった。母体のワクチン接種導入前は、この年齢群間の百日咳発生率の差に変化は見られなかった(年間乳児10万人当たりの勾配0.08、P=0.97)。母体のワクチン接種導入後、2カ月未満児の発生率が低下した(同-14.53、P=0.001)が、6-12カ月児では変化がなかった(同1.42、P=0.29)。この期間、年齢群間での発生率の差は有意に減少した(同-14.43、P<0.001)。導入前後の発生率に有意差が見られた(勾配差:-14.51...