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60歳以下での心血管疾患発症で認知機能低下

2023年2月28日  専門誌ピックアップ

18-30歳の参加者3146例を30年間追跡調査したCoronary Artery Risk Development in Young Adults study(CARDIA研究)で、60歳以下の早発性心血管疾患(CVD)と脳の健康の関連を検討。全参加者に認知機能検査、サブセットの656例に頭部MRIを実施した。非致命的早発性CVDと認知能力(z標準化)、認知機能低下およびMRI測定値との関連の決定には線形回帰を用いた。 人口統計、教育、識字率、収入、抑うつ症状、身体活動、食事およびAPOEで調整後、早発性CVDに5つの領域うち以下の4つで認知能力低下との関連が見られた:全般的認知機能(-0.22、95%CI -0.370--0.08)、言語記憶(-0.28、95%CI -0.44--0.12)、処理速度(-0.46、95%CI -0.62--0.31)および実行機能(-0.38、95%CI -0.55--0.22)。早発性CVDは、高度な白質高信号域(全体、側頭葉および頭頂葉)および白質平均拡散率(全体および側頭葉)との関連も見られた。この関連は、心血管危険因子で調整し、脳卒中/一過...