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脳梗塞、tenecteplaseがアルテプラーゼに非劣性

2023年3月1日  Lancet

中国で、急性虚血性脳卒中の成人患者1430例を対象に、血栓溶解薬アルテプラーゼとtenecteplaseの有効性および安全性を第III相多施設共同非盲検無作為化比較非劣性試験で検討(TRACE-2試験)。標準的な静脈内血栓溶解療法の適応はあるが血管内血栓除去術の適応がない患者をtenecteplase静注群とアルテプラーゼ静注群に割り付けた。主要有効性評価項目は90日時点のmRSスコアが0-1点の患者の割合とし、リスク比の非劣性マージンを0.937とした。 その結果、修正intention-to-treat集団で、tenecteplase群の62%とアルテプラーゼ群の58%に主要評価項目が発生した(リスク比1.07、95%CI 0.98-1.16)。リスク比の95%CIの下限は非劣性マージンを上回った。tenecteplase群の2%とアルテプラーゼ群の2%に36時間以内の症候性頭蓋内出血が認められた(同1.18、95%CI 0.56-2.50)。tenecteplase群の7%、アルテプラーゼ群の5%が90日以内に死亡した(同1.31、0.86-2.01)。...