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mCRPCにダロルタミド維持療法が有望

2023年3月2日  Journal of Clinical Oncology

タキサン系化学療法が奏効した転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)患者92例を対象に、ダロルタミドによる維持療法の有効性と安全性を無作為化第II相試験で検討(SAKK 08/16試験)。主要評価項目は12週時の画像診断による無増悪生存期間(rPFS)とした。 その結果、ダロルタミドはプラセボと比較してrPFSを有意に改善した(64.7% vs. 52.2%、P=0.127)。rPFS中央値はダロルタミドが5.5カ月、プラセボが4.5カ月だった(ハザード比0.54、95%CI 0.32-0.91、P=0.017)。無事象生存期間中央値はダロルタミドが5.4カ月、プラセボが2.9カ月(同0.46、0.29-0.73、P=0.001)、総生存期間中央値は21.3カ月、24カ月だった(同0.62、0.3-1.26、P=0.181)。前立腺特異抗原(PSA)奏効率はダロルタミドの方が良好だった(22% vs. 4%、P=0.014)。両群の治療関連有害事象はほぼ同じだった。...