1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 小児の乾癬治療、全身療法の感染症リスクは低い

小児の乾癬治療、全身療法の感染症リスクは低い

2023年3月2日  専門誌ピックアップ

2009-21年にウステキヌマブ、エタネルセプトまたはメトトレキサートによる治療を開始した小児乾癬患者2338例を対象としたコホート研究で感染症リスクを検討。治療開始後6カ月間の追跡期間で、入院を要する重篤な感染症および外来治療を要する感染症の頻度を治療間で比較した。 その結果、重篤な感染症の傾向スコア調整後の1000人年当たり発生率は、ウステキヌマブが18.4、エタネルセプトが25.6、メトトレキサートが14.9だった。外来治療を要する感染症の調整後の1000人年当たり発生率は、ウステキヌマブが254.9、エタネルセプトが435.7、メトトレキサートが433.6、調整後発生率比はエタネルセプトに対するウステキヌマブが0.58(95%CI 0.41-0.83)、メトトレキサートに対するウステキヌマブが0.66(同0.48-0.91)、メトトレキサートに対するエタネルセプトが0.95(同0.75-1.21)だった。小児への適応外使用の期間(2009-15年)と適応承認後(2016-21年)で層別化した解析で、発生率比はほぼ同じだった。...