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乳がん温存術後のAPBI、10年局所再発率はWBIと同等

2023年3月3日  The Lancet Oncology

乳房温存手術を施行した早期浸潤性乳がんまたは非浸潤性乳管がん患者1328例でマルチカテーテル小線源治療による加速乳房部分照射(APBI)の全乳房照射(WBI)に対する非劣性を検証した第III相無作為化試験(GEC-ESTRO試験)の10年追跡結果を報告。主要評価項目は同側乳房内再発(局所再発)とし、as-treated集団で解析した。非劣性マージンを3ポイントに設定した。 その結果、10年局所再発率はWBI群1.58%、APBI群3.51%で、群間差は1.93%(95%CI -0.018-3.87、P=0.074)だった。有害事象のほとんどがグレード1または2で、7.5年または10年の追跡時点でWBI群の60%およびAPBI群の67%に確認された。WBI群に比べて、APBI群は治療に起因するグレード3の晩期副作用の発現率が有意に低かった(7.5年または10年の追跡時点でWBI群4% vs. APBI群1%、P=0.021)。...