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TEER導入で高リスク外科的僧帽弁修復術の施行数減少

2023年3月3日  Journal of the American College of Cardiology

米国の278施設で外科的僧帽弁修復術(MVr)を受けた変性性僧帽弁閉鎖不全症患者1万3959例を対象に、経カテーテル的edge-to-edge修復術(TEER)導入によるMVr施行件数および転帰への影響を検討した。 その結果、初回TEER導入前後で、各施設での1年当たりMVr施行件数中央値に有意差は見られなかったが(32件 vs. 29件、P=0.06)、胸部外科学会による予測死亡リスクが2%以上の高リスクMVr施行件数が減少した(傾向のP<0.001)。TEER導入でMVr後30日以内(調整後オッズ比0.73、95%CI 0.54-0.99)および5年以内(調整後ハザード比0.75、0.66-0.86)の死亡リスクが低下した。冠動脈バイパス移植後転帰の平行トレンドと比較した差分の差分法で、この30日死亡率および5年死亡率の改善度は有意に大きいことが示された。...