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結核で8週間のベダキリン-リネゾリドが標準治療に非劣性

2023年3月3日  New England Journal of Medicine

rifampin感受性肺結核の患者674例を対象に、8週間の短縮治療(治療後はモニタリング、必要に応じて治療延長や再治療)と6カ月の標準治療をアダプティブデザインの非盲検非劣性試験で比較(TRUNCATE-TB試験)。今回、高用量rifampin-リネゾリドとベダキリン-リネゾリドの2通りの短縮治療(いずれもイソニアジド、ピラジナミド、エタンブトールを併用)の非劣性を評価した。主要評価項目は、死亡、治療継続、96週時点での疾患活動性の複合とした。非劣性マージンは12%ポイントとした。 その結果、主要評価項目の事象の発生割合は、標準治療群が3.9%、rifampin-リネゾリド群が11.4%(調整差7.4%ポイント、97.5%CI 1.7-13.2;非劣性示さず)、ベダキリン-リネゾリド群が5.8%(同0.8%ポイント、-3.4-5.1;非劣性示す)だった。平均総治療期間は、標準治療群が180日、rifampin-リネゾリド群が106日、ベダキリン-リネゾリド群が85日だった。グレード3または4の有害事象および重篤な有害事象の発現率は、3群で同程度だった。...