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転移性去勢抵抗性前立腺がん、rucaparibでPFS改善

2023年3月4日  New England Journal of Medicine

転移性去勢抵抗性前立腺がん(CRPC)に対するPARP阻害薬rucaparibの有効性を無作為化比較第III相試験で検討(TRITON3試験)。アンドロゲン受容体シグナル伝達阻害薬(ARPI)投与後に増悪したBRCA1、BRCA2またはATM変異陽性の転移性CRPC患者を対象とし、rucaparibと医師が選択した対照薬[ドセタキセルまたはARPI(アビラテロン酢酸エステルまたはエンザルタミド)]を比較した。主要評価項目は、画像診断による無増悪生存期間(PFS)中央値とした。 rucaparibを投与した270例および対照薬を投与した135例(ITT解析集団)のうち、それぞれ201例および101例がBRCA陽性だった。62カ月後のPFS中央値は、BRCA1サブグループ(ハザード比0.50、95%CI 0.36-0.69)、ITT解析集団(同0.61、0.47-0.80)ともにrucaparib群の方が対照群よりも有意に長かった(いずれもP<0.001)。ATMサブグループの探索的解析によるPFS中央値は、rucaparib群8.1カ月、対照群6.8カ月だった(同0.95、0.59-1....