抜管前の絶食と経腸栄養継続で失敗率に差なし

侵襲的人工呼吸管理および幽門前経腸栄養を実施している18歳以上の集中治療室（ICU）入室患者4198例を対象に、抜管前の絶食と経腸栄養継続を非盲検クラスター無作為化並行群間非劣性試験で比較。主要評価項目は抜管後7日以内の抜管失敗（再挿管または死亡の複合基準）とし、非劣性マージンは10％に設定した。 その結果、intention-to-treat集団（1130例）の抜管失敗率は経腸栄養継続群が17.2％、抜管前絶食群が17.5％で、非劣性の基準を満たした（絶対差－0.4％）。per-protocol（1008例）の抜管失敗率は経腸栄養継続群が17.0％、抜管前絶食群が17.9％だった（同－0.9％）。副次評価項目の抜管後14日以内の肺炎発生率は、経腸栄養継続群が1.6％、抜管前絶食群が2.5％だった（率比0.77、95%CI 0.22-2.69）。...