肥満手術で長期死亡リスク低下
2023年3月4日 専門誌ピックアップ
肥満手術後の長期死亡率を後ろ向き試験で評価。年齢、性別、BMIなどでマッチさせた肥満手術を施行した患者と肥満手術を施行しなかった患者のペア2万1837組を対象とした。平均追跡期間は13.2年で、最長40年だった。 Cox回帰解析の結果、肥満手術群は非肥満手術群に比べ総死亡率が16％低く（ハザード比0.84、95％CI 0.79-0.90、P＜0.001）、死亡率低下は男女ともに認められた。非肥満手術群と比較すると、肥満手術群では心血管疾患死亡率が29％、がん死亡率が43％、糖尿病死亡率が72％有意に低かった。肥満手術群は非肥満手術群に比べ自殺のハザード比が2.4倍高く（95％CI 1.57-3.68、P＜0.001）、リスクは主に18-34歳の時点での手術施行患者で高かった。...