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大腸内視鏡検査、ADR高いほど後のがんリスク低下

2023年3月5日  Annals of Internal Medicine

免疫学的便潜血検査(FIT)陽性後に実施した大腸内視鏡検査での大腸腺腫発見率(ADR)と大腸内視鏡検査後大腸がん(PCCRC)リスクの関連を住民対象後ろ向きコホート研究で検討。内視鏡医のADRを20-39.9%、40-44.9%、45-49.9%、50-54.9%、55-70%の5段階に分類し、それぞれのPCCRC発生率を評価した。 その結果、2012-17年の間に内視鏡医113人が大腸内視鏡検査4万9626件を実施し、平均ADRは48.3%だった。追跡調査期間32万8778人・年で277例がPCCRCと診断された。1万人・年当たりのPCCRC発生率は、ADR 20-39.9%群13.13、40-44.9%群10.61、45-49.9%群7.60、50-54.9%群6.01、55-70%群5.78だった。ADRとPCCRC発生リスクには有意な負の相関関係が見られ、ADRが最も低い群でのリスクは、高い群に比べて2.35倍だった(95%CI 1.63-3.38)。ADR 1%上昇に伴うPCCRCの調整後ハザード比は0.96だった(同0.95-0.98)。...