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透析前CKD患者の心血管疾患予測因子を特定

2023年3月5日  専門誌ピックアップ

米国と日本の透析導入前の慢性腎臓病(CKD)患者を対象に、心血管疾患(CVD)リスクを比較。米国のCRIC試験参加患者3125例と日本のCKD-JAC試験参加患者1097例のデータを解析した。 その結果、平均左室心筋重量係数(LVMI)は米国患者群が55.7g/m2、日本患者群が46.6g/m2、駆出率(EF)は54%、65%と有意差が見られた。両群ともにEF低値およびLVMI高値にのちのCVDとの有意な関連が認められた。 追跡期間中央値5年で、米国患者群は日本患者群に比べてCVD(調整後ハザード比3.66、95%CI 2.74-4.89)および死亡(同4.69、3.05-7.19)のリスクが高かった。心エコー検査パラメータはC反応性タンパクやリン酸塩の高値よりも強い媒介因子で、LVMI、EF、LVMI+EFはCVD(27%、50%、57%)およびうっ血性心不全(33%、62%、70%)リスクの差を媒介した。...