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重症血友病Aの遺伝子治療、2年後も効果持続

2023年3月6日  New England Journal of Medicine

アデノ随伴ウイルスベクターを用いてBドメイン欠失第VIII因子のコード配列を導入し、血友病Aの出血を予防する遺伝子治療valoctocogene roxaparvovecの有効性を非盲検単群多施設共同第III相試験で検討(GENEr8-1試験)。第VIII因子の定期補充療法を受けていた男性重症血友病A患者134例を対象とした。主要評価項目は、注入後104週時点までに見られた治療を要する出血事象の年間発生率の変化量とした。 その結果、治療を要する出血事象の年間発生率は、試験開始前から平均で84.5%低下した(P<0.001)。モデルで推定した導入遺伝子由来の第VIII因子産生系の通常の半減期は123週間(95%CI 84-232)だった。発色合成基質法で測定した導入遺伝子由来の第VIII因子濃度が5IU/dLの場合、試験参加者の関節出血事象は1年当たり1.0回と予測された。注入後2年時点で、新たな安全性シグナルは出現しておらず、新たな重篤な治療に起因する有害事象も認められなかった。...