中等症コロナに高用量イベルメクチンは無効

米93施設で、軽症ないし中等症の新型コロナウイルス感染症（COVID-19）に対するイベルメクチン（最大目標用量600μg/kg/日6日間投与の有効性を二重盲検無作為化プラセボ対照プラットフォーム試験で検討（ACTIV-6試験）。30歳以上の外来患者1206例（年齢中央値48歳、女性59.1％、スワクチン2回以上接種83.5％）を組み入れ、イベルメクチン群とプラセボ群に割り付けた。主要評価項目は持続的回復（連続3日以上症状がない状態と定義）までの時間とした。 その結果、持続的回復までの時間の中央値はイベルメクチン群が11日、プラセボ群が11日だった。回復までの時間短縮のハザード比（利益の事後確率）は1.02だった（95％信用区間0.92-1.13、P＝0.68）。イベルメクチン群の5.7％、プラセボ群の6.0％に入院、死亡、または緊急/救急外来受診が生じた（ハザード比1.0、95％信用区間0.6-1.5、P＝0.53）。有害事象の発現頻度は両群ともに低かった。...