1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. 前立腺がんRT、スペーサー留置でGI毒性減少

前立腺がんRT、スペーサー留置でGI毒性減少

2023年3月7日  JAMA Oncology

T1-T2期前立腺がん患者201例を対象に、寡分割放射線治療(RT)の際のヒアルロン酸直腸スペーサー留置による毒性作用軽減効果を無作為化試験で検討。主要評価項目は、70%を超える参加者での54Gyの照射を受ける直腸体積(V54)25%以上減少とした。このほか副次評価項目として、急性(3カ月以内)グレード2以上の消化管(GI)毒性作用でスペーサー留置のスペーサーなし(対照)に対する非劣性(非劣性マージン10%)を検証した。 その結果、スペーサー群の98.5%が直腸V54の25%以上減少を達成し、最小許容値70%を上回った(P<0.001)。平均減少率は85.0%だった。スペーサー群の2.9%およびスペーサーなし群の13.8%にグレード2以上の急性GI毒性作用が発生した(差-10.9%、片側95%CI上限値-3.5、P=0.01)。...