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幼児期の長時間スクリーンタイムで9歳時の認知機能低下

2023年3月7日  JAMA Pediatrics

幼児期のスクリーンタイムと脳波検査(EEG)のマーカーおよび学齢期の認知機能との関連を構造方程式モデリングによる媒介分析を用いて検討。小児437例を対象とし、生後12カ月時点および9歳時点で神経発達を評価、18カ月時点でEEGを実施した。 その結果、生後12カ月時点のスクリーンタイムに9歳時点の注意および実行機能への関与が認められた(η2=0.03-0.16、Cohenのd=0.35-0.87)。生後18カ月時点でEEGを実施した157例で、前頭中心部および頭頂部のシータ波の相対パワーおよびシータ/ベータ比と12カ月時点のスクリーンタイムに段階的相関を認めた(r=0.35-0.37)。世帯収入を考慮に入れた構造方程式モデルで、前頭中心部および頭頂部のシータ/ベータ比が幼児期のスクリーンタイムと学齢期の実行機能との関連を部分的に媒介し(曝露-媒介因子のβ=0.41、95%CI 0.22-0.59、媒介因子-転帰のβ=-0.38、-0.64--0.11)、この関連の39.4%を占めるindirect pathが形成されることが示された。...