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血友病Bで遺伝子治療が第IX因子定期補充療法に優越性

2023年3月7日  New England Journal of Medicine

血友病B(第IX因子活性が正常値の2%以下)の男性患者54例を対象に、第IX因子Padua変異を発現するアデノ随伴ウイルス5(AAV5)ベクター、etranacogene dezaparvovec遺伝子治療の第IX因子定期補充療法に対する非劣性を非盲検第III相試験で検討。主要評価項目は年間出血率とした。 その結果、年間出血率は導入期間中の4.19(95%CI 3.22-5.45)から投与後7カ月から18カ月の1.51(95%CI 0.81-2.82)に低下し、率比は0.36(Wald型95%CI 0.20-0.64、P<0.001)で、etranacogene dezaparvovecの第IX因子定期補充療法に対する非劣性と優越性が示された。第IX因子活性は投与後6カ月時点で試験開始時から最小二乗平均で36.2%ポイント、18カ月時点で34.3%ポイント上昇し、第IX因子濃縮製剤の使用量は投与後の期間に1例当たり平均24万8825IU/年減少した(いずれもP<0.001)。投与前のAAV5中和抗体価700未満の参加者に便益と安全性が認められた。治療に起因する重篤な有害事象は発現しなか...