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10mm以下の大腸ポリープはコールドスネア切除法がベスト

2023年3月7日  Annals of Internal Medicine

4-10mmの大腸ポリープがある40歳以上の一般住民4270例を対象に、コールドスネアポリペクトミー(CSP)とホットスネアポリペクトミー(HSP)によるポリープ切除術後14日以内の遅発性出血リスクを多施設共同実用的無作為化比較試験で比較。主要評価項目は、ポリープ切除術後14日以内の遅発性出血率とした。ヘモグロビン濃度が20g/L以上低下し、輸血または止血を要する出血を重度の出血と定義した。 その結果、CSP群の8例(0.4%)およびHSP群の31例(1.5%)に遅延性出血が認められた(リスク差-1.1%、95%CI -1.7--0.5)。重度の遅発性出血率もCSP群の方が低かった(0.05% vs. 0.4%、リスク差-0.3%、同-0.6--0.05)。CSP群の方がポリープ切除の所要時間が短かかったが(平均119.0秒 vs. 162.9秒、平均差-44.0秒、同-53.1--34.9)、組織回収成功率、一括切除率および組織学的完全切除率に差は見られなかった。CSP群の方が救急科受診率が低かった(0.2% vs. 0.6%、リスク差-0.4%、同-0.8--0.04)。...