腰椎変性すべり症、術前腰痛VASスコアで長期回復予測
インストゥルメンテーション手術を受けた腰椎変性すべり症による腰部脊柱管狭窄症がある患者42例を対象に、長期転帰に影響を及ぼす術前因子を前向き無作為化試験の事後解析で検討。参加者は75歳以下で、第4-5腰椎の椎体にすべりが認められていた。25例に後側方固定術、17例にGraf制動術を施行した。平均追跡期間は12.5年だった。 その結果、スピアマンの順位相関係数により、日本整形外科学会(JOA)スコアの長期回復率と腰痛の術前視覚的アナログ尺度(VAS)スコアとの相関が示された。単変量回帰解析により、性別、腰痛の術前VASスコア、SF-36全体的健康感スコアと長期回復率との有意な関連が示された。多重ステップワイズ回帰解析では、腰痛の術前VASスコアが長期回復率の独立した予測因子として特定された。...
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