超音波腎除神経術で収縮期血圧が有意に低下

18-75歳の高血圧患者を対象に、超音波腎除神経術の有効性と安全性を偽処置対照無作為化臨床試験で検討（RADIANCE II試験）。参加者は、降圧薬を最大2種類服用しており、診察室での収縮期血圧（SBP）が140mmHg以上かつ拡張期血圧（DBP）が90mmHg以上だった。有効性の主要評価項目は、2カ月時点での日中の自由行動下SBPの平均変化量とした。 適格患者1038例のうち、150例を超音波腎除神経術群、74例を偽処置群に無作為化した（平均年齢55歳、女性28.6％）。日中の自由行動下SBPの低下は、超音波腎除神経術（平均－7.9mmHg）の方が偽処置（平均－1.8mmHg）よりも大きく（試験開始前の値で調整した群間差－6.3mmHg、95％CI －9.3-－3.2mmHg、P＜0.001）、24時間の概日周期を通して超音波腎除神経術の効果が認められた。両群ともに重大な有害事象の報告はなかった。...