下垂体微小腺腫、3分の1が経時的に増大

米国の単一施設で、MRIで下垂体微小腺腫の所見が認められた患者を対象に、腺腫の経時的変化を後ろ向き縦断的コホート研究で評価した。 2003-21年の研究期間中、下垂体微小腺腫患者414例が特定された。MRI検査を2回以上受けた177例のうち、78例は腺腫の大きさに経時的変化がなく、49例は大きくなり、34例は小さくなり、16例は大きくなったり小さくなったりした。線形混合モデル解析により、推定勾配は0.016mm/年（95％CI －0.037-0.069）だった。サブグループ解析では、発見時のサイズが4mm以下の腺腫は大きくなる傾向にあり（推定勾配0.09mm/年、CI 0.020-0.161）、4mm超の腺腫は小さくなる傾向にあった（同－0.063mm/年、－0.141-0.015）。...