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ホジキンリンパ腫患者の大腸がん発症、放射線量に比例

2023年3月10日  JAMA Oncology

5年以上生存したホジキンリンパ腫患者316例(診断時の平均年齢33.0歳、男性69.9%)を対象に、放射線量およびプロカルバジン投与量と大腸がん発症率をコホート内症例対照研究で定量化。大腸がん発症者と非発症者(対照)で比較した。 その結果、横隔膜下放射線療法を実施した患者(率比2.4、95%CI 1.4-4.1)およびプロカルバジン投与量が8.4g/m2を超える患者(同2.5、1.3-5.0)の大腸がん発症率が高かった。大腸がん発症率は、大腸全体への平均放射線量および大腸病変部位への線量に比例して上昇した。放射線量と大腸がん発症率との関連はプロカルバジン投与量の増加に伴い強くなった。大腸全体への放射線1Gy当たりの過剰率比(excess rate ratio)は、プロカルバジンを投与しなかった患者では3.5%で、プロカルバジン投与量1g/m2増加当たり1.2倍に増加した。...