重症つつが虫病に抗菌薬2剤併用が有効

インドで、15歳以上の重症つつが虫病794例（中央値48歳）を対象に、ドキシサイクリン静注、アジスロマイシン静注および両剤併用療法の有効性を多施設共同二重盲検無作為化比較試験で比較。患者に7日間のドキシサイクリン静注、アジスロマイシン静注、両剤併用療法のいずれかを実施した。主要評価項目は、28日時点での全死因死亡、7日時点での持続する合併症、5日時点での持続する発熱の複合とした。 その結果、主要評価項目の事象の発生率は、併用療法群が33％で、ドキシサイクリン群の47％（リスク差－13.3％ポイント、95％CI －21.6-－5.1、P＝0.002）、アジスロマイシン群の48％（同－14.8％ポイント、－23.1-－6.5、P＜0.001）より低かった。アジスロマイシン群とドキシサイクリン群の間に有意差は認められなかった（同1.5％ポイント、－7.0-10.0、P＝0.73）。有害事象と28日時点の死亡率は3群で同程度だった。...