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小児1型糖尿病の膵β細胞機能維持にベラパミルが有望

2023年3月11日  Journal of the American Medical Association

7-17歳の新規1型糖尿病患者88例(平均年齢12.7歳、女性41%、診断から無作為化までの平均期間24日)を対象に、カルシウム拮抗薬ベラパミルの膵β細胞機能維持効果を二重盲検無作為化試験で検討。患者を強化療法と標準療法に分けた上で、ベラパミル群(47例)またはプラセボ群(41例)に割り付けた。主要評価項目は、診断52週後の混合食負荷試験刺激後C-ペプチド濃度曲線下面積とした。 その結果、83例(94%)が試験を完遂した。52週時点でのC-ペプチド濃度は、ベラパミル群の方が30%高かった(平均C-ペプチド濃度曲線下面積の調整後群間差0.14pmol/mL、95%CI 0.01-0.27、P=0.04)。52週時点でC-ペプチド最高濃度が0.2pmol/mL以上だった患者は、ベラパミル群が95%だったのに対して、プラセボ群では71%だった。52週時点のヘモグロビンA1cは、ベラパミル群が6.6%、プラセボ群が6.9%だった(同-0.3%、-1.0-0.4)。ベラパミル群の17%およびプラセボ群の20%に重篤ではない有害事象が発現し、治療に起因するものと判断された。...