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臓器移植患者の皮膚がん予防にニコチンアミドは無効

2023年3月12日  New England Journal of Medicine

過去5年間にケラチノサイト由来がん(扁平上皮がん、基底細胞がんなど)が2つ以上認められた固形臓器移植レシピエント158例を対象に、ニコチン酸アミドによる皮膚がんの化学予防効果を12カ月間のプラセボ対照第III相試験で検討。主要評価項目は、介入期間中に認められたケラチノサイト由来がんの新規発生数とした。 試験は、登録者数不足のため早期に中止された。12カ月時点のケラチノサイト由来がん新規発生数は、ニコチン酸アミド群が207個、プラセボ群が210個だった(率比1.0、95%CI 0.8-1.3、P=0.96)。扁平上皮がんおよび基底細胞がん、日光角化症の数、生活の質(QoL)スコアに群間差は認められなかった。両群の有害事象、血液または尿臨床検査値に見られた変化はほぼ同じだった。...