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UTI疑いのフレイル患者、抗菌薬適正使用介入で処方減少

2023年3月12日  British Medical Journal

欧州で、フレイル高齢者の尿路感染症疑いに対する抗菌薬処方が抗菌薬の適正使用を支援する介入により減少するかを実用的並行群間クラスター無作為化比較試験で検討(ImpresU試験)。70歳以上のフレイルの高齢者1041例を対象とし、介入群では医療従事者に参加型行動研究のアプローチを用いて多面的な抗菌薬適正使用介入を実施した。主要評価項目は、尿路感染症疑いに対する1人年当たりの抗菌薬処方数とした。 追跡期間中の尿路感染症疑いに対する抗菌薬処方数は、介入群では202人年で54件(1人年当たり0.27件)、対照の通常治療群では209人年で121件(同0.58件)だった。介入群の方が対照群よりも尿路感染症疑いに対する抗菌薬処方率が低かった(率比0.42、95%CI 0.26-0.68)。介入群と対照群で、尿路感染症疑い後21日以内の合併症(1人年当たり0.01未満 vs. 0.05)、病院紹介(同0.01未満 vs. 0.05)、入院(同0.01 vs. 0.05)、死亡(同0 vs. 0.01)の発生率、全死因死亡(同0.26 vs. 0.26)に差は認められなかった。...