MET駆動性乳頭状腎がんにsavolitinib＋デュルバルマブが有望

転移性乳頭状腎がん（PRC）患者41例を対象に、MET阻害薬savolitinib＋PD-L1阻害薬デュルバルマブ併用療法の有効性と安全性を単一群第II相試験で検討（CALYPSO試験）。主要評価項目は確定奏効率50％超とし、副次評価項目は無増悪生存期間、全生存期間、忍容性とした。 その結果、全体の確定奏効率は29％（95％CI 16-46）で、主要評価項目基準は達成されなかった。MET駆動性例での確定奏効率は53％（95％CI 28-77）、PD-L1陽性腫瘍例では33％（95％CI 17-54）だった。無増悪生存期間中央値は全例が4.9カ月、MET駆動性症例では12.0カ月、総生存期間中央値は全体が14.1カ月、MET駆動性症例では27.4カ月だった。17例（41％）にグレード3以上の治療関連有害事象が発生し、そのうち1例がグレード5（脳梗塞）だった。...