SLEのバリシチニブ、SRI-4達成率にプラセボとの差認めず

18歳以上の疾患活動性がある全身性エリテマトーデス（SLE）患者775例を対象に、バリシチニブの有効性および安全性を第III相無作為化プラセボ対照試験で検討（SLE-BRAVE-II試験）。主要評価項目は、プラセボ群と比較したバリシチニブ4mg群の52週時点のSLE Responder Index（SRI）-4達成率とした。 intention-to-treat集団のロジスティック回帰解析の結果、52週時点のSRI-4奏効達成率は、バリシチニブ4mg群47％（オッズ比1.07、95％CI 0.75-1.53、プラセボ群との差1.5）、2mg群46％（同1.05、0.73-1.50、0.8）、プラセボ群46％で、群間差は見られなかった。糖質コルチコイド漸減および初回重度再燃までの期間などの副次的評価項目は1項目も達成されなかった。重篤な有害事象発生率は、バリシチニブ4mg群が11％、2mg群が13％、プラセボ群が9％だった。バリシチニブの安全性は既知のデータと同じだった。...