ベンペド酸でスタチン不耐例の心血管リスク低下

有害作用のためスタチンを服用できないか服用に積極的でなく（＝スタチン不耐）、心血管疾患のリスクが高い患者1万3970例を対象に、ATPクエン酸リアーゼ阻害薬ベンペド酸の有効性を二重盲検無作為化プラセボ対照試験で検討（CLEAR Outcomes試験）。主要評価項目は、4つの主要心血管事象（心血管系の原因による死亡、非致命的心筋梗塞、非致命的脳卒中または冠動脈血行再建）の複合とした。 その結果、追跡期間中央値40.6カ月で、主要評価項目の事象発生率はベンペド酸群（11.7％）の方がプラセボ群（13.3％）より有意に低かった（ハザード比0.87、95％CI 0.79-0.96、P＝0.004）。心血管系の原因による死亡、非致命的脳卒中または非致命的心筋梗塞の複合（同0.85、0.76-0.96、P＝0.006）、致命的または非致命的心筋梗塞（同0.77、0.66-0.91、P＝0.002）、冠動脈血行再建（同0.81、0.72-0.92、P＝0.001）の発生率もベンペド酸群の方が低かった。痛風および胆石症の発生率は、ベンペド酸群の方がプラセボ群よりも高かった（痛風3.1％ vs. 2.1...