バイパス手術の死亡リスク、女性の方が高い

米国で2011-20年の初回単独冠動脈バイパス術（CABG）施行患者129万7204例（平均年齢66.0歳、女性24.5％）を対象に、女性患者の手術転帰の傾向を後ろ向きコホート研究で検討。主要評価項目は手術死亡率とした、副次的評価項目は手術死亡および有病状態（脳卒中、腎不全、再手術など）の複合とした。 未調整の解析の結果、手術死亡率は女性が2.8％、男性が1.7％、手術死亡および有病状態（脳卒中、腎不全、再手術など）の複合発生率は女性が22.9％、男性が16.7％だった（いずれもP＜0.001）。女性の手術死亡への寄与リスクは2011年の1.28から2020年には1.41に変動したが、手術死亡および有病状態の複合への寄与リスクは2011年、2020年ともに1.08で、いずれも有意な経時的変化は見られなかった（傾向のP＝0.38、0.71）。...